第93回 第一美術展
- 会期 2024/5/29(水)~6/10(月)
- 会場 国立新美術館
- 後援 文化庁・東京都
- 巡回展 ・長野 2024/6/19~6/24 (かんてんぱぱホール)
・京都 2024/7/9~7/14 (京都市京セラ美術館)
・名古屋 2024/7/30~8/4 (愛知県立美術館)
受賞者一覧
審査講評
絵画部 部門委員講評
受賞作品の中では、「青山熊治賞」の小平廣幸さんの「六本木」はタイトルの六本木という街の雰囲気とそこをカッポしているだろう女性を一体化させた構図が評価されました。また、「第一美術展賞」の大澤敏子さんの作品は男の子の目線と集中して描いている姿が印象的で、ノスタルジーを感じさせる作品です。今回入賞されなかった作品の中にも多数、力のある作品があったので、次回本展も楽しみです。
絵画 外部審査員講評
文部科学大臣賞 「見つめる先2024」 油彩 中谷隆之
200号という大きな画面を絵作りとして、まとめている。そして、表現の仕方の中に技法を取り入れている。赤と緑との補色対比の可能性を更に追及するとよい。着物の中に、テーマを感じる作品となっている。 (河内成幸氏)
葉をモノクロにしたり、着物の柄を丁寧に表現したりする方法もある。(中村智恵美氏)
東京都知事賞 「渓流」 油彩 片岡一憲
写真で写したような作品が多い中、水という実際の色、水の透明感の色を自分の色として表現している。遠景に抜けていく色調となっている。額縁は、もっとシンプルにしたい。(中村智恵美氏)
以下は、審査員の作品の中で印象に残った作品へのコメントを紹介します。
「幻想」 アクリル 宮下利彦
シュールな世界の表現に惹かれた。風景の中に風景が面白い。額の中の赤が少し気になる。海の迫り方が上手である。中から湧いてくるものをさらに描きたい。(河内成幸氏)
「三丁目のアジサイ」 アクリル 小澤俊一
技術が素晴らしい。色彩の描かれ方が面白い。サインは小さくしたい。(中村智恵美氏)
「アンポワーズの休日」 アクリル 柳原幸夫
水彩表現の基本としての白の抜き方がよい。車の描き方など上品な描き方が素晴らしい。(中村智恵美氏)
「NET Ⅱ」 油彩 原和男
ネット、ビニルなどのモチーフの使い方や山の描き方にセンスを感じるとともに、作品の中に風を感じる。(中村智恵美氏)
彫刻(立体)部 部門委員講評
今回の彫刻(立体)は表現方法に於いて様々な素材が使われていたことが大きな特徴であり、表現の多様化という観点からすると望ましい方向に向かっている。出品へのハードルを下げ、出品者数拡大につながることが予想される。
次回は今回以上に多種多様な展示内容になることを期待します。
工芸部 部門委員講評
出品者が若干増え、全般に渡って良質の作品が多く、バラエティに富む賞の選出となった。特に正会員の受賞作品は、雄壮な構図と高い技術力による斬新な表現が相まり、見事であった。
受賞作
絵画 会員
絵画 準会員
松崎 光男
朝霧の森 秋ヶ瀬
橋本 和子
雨上がりの蓮池
大津 亜矢子
2020年代の葛藤
イイダ マリエ
波・・・幻聴
中原 絹代
落羽松の森で
栗本 仁美
静寂
加藤 和江
春の孫兵衛川
渡邊 有子
響
絵画 会友
友成 正人
輝
染谷 由紀子
祭
絵画 一般
大澤 敏子
遠きあの頃
茂木 時男
陽だまりの納屋
池田 光揮
プラハ
黒木 博
飛騨高山は夕暮れ時
南 秀喜
聖堂のある風景
石塚 京子
銀の時
加納 明
音楽とその仲間たち
齊藤 敦子
郷雪
今井 玄介
おんべと祭人
佐藤 英子
弓道
絵画 一般 10号
内田 典子
桜花
細田 貞一
見つめる先
櫛引 風花
休日
加納 明
灯す
宮田 結衣
ゴリラ
三上 則子
百寿を越えて
目黒 晴美
匂
甲斐 剛
ハシビロガモ
千葉 けやき
ねこ
小島 愛可
生きてるだけでA+
彫刻(立体)
竹田 三郎
夏の想い
菊岡 恭一
躍動の根
柳生 秀太
狐上白衣観音
工芸 会員
佐々井 恵介
生きる
小川 佐和子
千枝蒼空
田仲 範子
月影
工芸 準会員
佐々木 弘子
つわ蕗
工芸 一般
青木 清子
ぜんまい織
早春賦
磯前 弘子
潮騒
宮本 尚子
優雅な舞い
役員作品
絵画
幾年の季節を越えて
油彩 F100
エゴン・シーレに捧げる詩
油彩 F100
窓
油彩 P100
想い
日本画 F100
はざま
油彩 F100
芽吹く頃(パリ)
油彩 F100
晩秋の出流原
油彩 F100
天空への祈りと願い
版画 F100
NETⅢ
油彩 F120
二月
油彩 S60
レインボー・キリン
油彩 変200+F100
流れの構図
油彩 M100
幻想
アクリル F130
アンポワーズの休日
アクリル F100
華月
日本画 変130
鳥海冬日
油彩 P150
私の描いた裸婦
ミクストメディア F100
春雪
油彩 F100
散歩道
油彩 P100
街角の休息
油彩 F100
アルハンブラ
油彩 F120
門の前Ⅱ
水彩 F100
孤月
日本画 182*162
south wind
油彩 F120
赤い屋根
油彩 S100
春のおとずれ
油彩 F80
森の中へ
油彩 F100
狭くなる道
F100
月下影向
日本画 P100
ドロミテ山群フネス谷
油彩 F100
百合のある生物
油彩 P120
工匠讃・法隆寺Ⅰ
アクリル F100
遥か西を望む
日本画 F100
蓮池の情景
アクリル M120
行き先
油彩 F100
ヴェネツィア
油彩 F100
夢の始まり
油彩 S100
いつもの朝/パリ
油彩 F50
花のある構図
水彩 F10
彫刻(立体)
Deep love
紙塑 87*53*30
工芸
白い大地の詩
染色 四曲一隻屏風
月明り
染色 F80
アマゾンの文明
織 200*150
秋の声
染繍 変50
夏の日Ⅱ
刺繍 S20
深淵
モザイク F30
彩雲
染繍 F50
昭和ヘンテコ横丁
染色 P100
ラビリンス
金工 F10+F10
水辺
染色 F100